2013.11.25
5・7・5 の世界に思いをのせて~
先日、私担当の利用者Tさんの所に、お友達が面会に来られました。なごみ喫茶で談笑されておられたのですが、暫くして、お友達の方が、
「すいません。鉛筆と紙を頂けませんか?」
「わかりました。」と、お渡しすると、コーヒーを飲みながら、なにやら・・・
様子をのぞきに伺うと、なんと、お二人で、俳句を読み合っておられるではありませんか。
「秋天の 高きにのぞむ ねこ浄土」 Tさん
「明月(めいげつ)や 隣の嬰(やや)の 泣きやまず」 友人の方
なんでも、お元気だった頃は、俳句仲間で、時折り、こうやって俳句を読み合っておられたとの事。
Tさんは、猫好きで、お部屋のベットの側には、写真たてに猫の写真が飾ってあります。秋空を見上げた時、飼っておられた猫の思いをはせて読まれたのでしょう。
ケアマネとして、Tさんの世界を、Tさんの思いを まだまだ、把握しきれていなかった・・・
ストレングスの視点でケアプランをたてきれていない。
まだまだ、はかりしれない能力が潜んでおられるはず・・・まずは、私もTさんと一緒に 5・7・5の世界で遊んでみようと思います。短い俳句の中に、きっと、きっと、Tさんの思いがいっぱい詰まっていると思うから・・・