「死ぬまでにもう1回おいしいすき焼き食べたいねん。」
「あのーMさんにすき焼き食べさせてあげたいんです。」
サービス担当者会議で、Mさん担当の入職2年目の若い職員。
「何で?」
「この間、Mさんが、死ぬまでにもう1回すき焼き食べたいってしみじみ言われてたんです。」
「そりゃあ、とろけるようなおいしいすき焼き召し上がって頂かないとね。計画しましょう。」
そんなやりとりから、 ただ今 担当職員中心に「Mさんすき焼き外食企画」計画中!!
Mさんは、104才。出会った時は、もう103才になられていましたが、矍鑠とされ、凜とした明治女の風格を持った方・・・・・・・それが、私の第1印象でした。
そんなMさんが、数ヶ月前から、食欲がなくなり、あまりお食事を召し上がらなくなったのです。補食を取り入れながらの最近の食事。
そんな時Mさんが、
「もう1ぺん、すき焼き食べたいねん。」と言われたのです。
とろけるような お肉を食べて頂きたい!!
高齢者の方々にとって、食の楽しみは、とても大きいものだと思います。
社会福祉法人みなと寮は、食事の提供に大きなこだわりを持ち、常に、少しでも質の高い食事提供を考えています。実際、私が、入職して1年半。施設長を中心に委託業者との話し合い・試食会を何度となく重ね、妥協する事ない姿勢を目の当たりして、食の大切さを改めて、痛感させられています。
そして、そんな法人のケアマネージャーとして、プラン作成する中で、「食事を楽しむ」は、私が大切にしていかなければ、と、強く思っています。
施設での質の高い食事提供に加えて、形を変えた食事提供ーこれもまた、私が、大切だと思っている事です。
その1つが、外食です。外食時のスナップ写真の笑顔!言葉なんていらない。全てを語ってくれてます。
明治生まれのMさんにとって、御馳走は、ステーキでもなく、焼き肉でもなく、すき焼きなのです。
Mさんの「すき焼き外食計画」うまく運びますように・・・そして、心からの笑顔のスナップ写真、早く見たい。
「死ぬまでにもう1回すき焼き食べたい」のMさんの呟きに気づいてくれたスタッフに乾杯!