電子マニュアル⑥
現在弘済院第一特養では、マニュアルの電子化を進めています。
紙媒体からただ単純にデータとして残すのではなく、手軽に職員が見られるように、ネットを介して情報を得られるシステムを採用しています。
写真と共に内容が書かれているので分かりやすい
しかもいつでもマニュアルを確認出来るので便利です
新人さんが来ても心強い味方になってくれますね
今回はそんな電子マニュアルから1つを抜粋してご紹介しましょう
こちらは『寝たきり予防マニュアル』でございます
寝たきりのままでいると身体の機能が低下し、さまざまな障害が起こりやすくなります。
寝たきりの状態が長く続くと、身体の各部分に各影響を及ぼします。たとえ寝たきりになっても、リハビリでできるだけ身体を動かし、身体の機能を正常に維持・回復していくことが重要になってきます。
寝たきりによる障害
①筋力が低下し、バランスが取りにくくなる。
②肺機能や消化器・排泄機能などの内臓機能が低下する。
③関節が固くなり、立つことや歩くことが困難になる。
④新陳代謝が低下し、床ずれができやすくなる。
⑤脳への刺激が減り、精神機能が低下する。
⑥心肺機能が低下し、めまいや立ちくらみが起こりやすくなる。
⑦骨がもろくなり、骨折しやすくなる。
座ることの効用
「座る生活」を始めることが、寝たきりを予防する第一歩です。座ることで、横になっていては使われない背中やお腹、腰から下の筋肉を使うことができ、便秘予防にも効果的です。また、着替えや食事など身の回りのことを自分でできる可能性や活動範囲が増え、生活も意欲的になります。ただ座るだけでなく、簡単な作業で家族の一員をしての役割を与えるのも良い刺激になります。
介助を行なうに当って1
利用者は、筋力の低下や運動機能の衰えから起きあがりたいと思っていても身体が思うように動かず、不安がいっぱいです。動作について話しかけながら安心させて介助をしましょう。
また、介護者が急に起こすと貧血を起こすこともあります。様子を見ながら無理のない動作を行いましょう。
介助を行なうに当って2
寝たきりを防ぐためにも、利用者自身が動かせる部分は積極的に動かしてもらうようにします。それにより、身体が硬くなることや床ずれを防ぎ、介護者の腰への負担も軽減できます。高齢者の身体は、骨がもろくなっていることがありますので、動かし方を誤ると気付かないうちに骨折することもあるので、十分注意しましょう。
注意
①体調の維持管理がいちばん大切。ベッド上での生活が多くならないよう、日頃からの体調管理に気をつける。看護職と介護職とで協力しながら利用者の健康管理を行っていく。
②食事の際の離床。寝食分離。食堂という「公共の空間」に出てきて食事をする事で、生活にリズムつけることができ、精神面での気分転換ともなる。
③クラブ活動や行事等への参加を促す。ただし、参加不参加については本人の意志を尊重することが重要。
④リハビリへの導入。看護師、理学療法士と連携を取りながら、できる範囲でリハビリへの導入を考えていく。
⑤日常的に、身体を動かせる部分はできるだけ動かしてもらえるよう努める。日常的なリハビリを心掛けること。
……こんな感じです。
実際はTeachmeというサイトのマニュアル作成システムを使っているので、もう少し見やすくなってます。
文字が多い
投稿者:津田 隆一郎