この仕事に携わるようになって、たくさんの方との出会いがある。
いろいろな地域で様々な人生を送り、それぞれの理由で、この施設に来られた・・・

アルツハイマー認知症になって、ここがどこかも分からないまま来られた方
脳梗塞から車椅子生活となり、在宅生活が困難、しかたなく施設入所を選択された方
そのプロセスは様々・・・
共通するのは、この弘済院第1特養を終の棲家に選んでくださったという事。

中には、今の自分の姿、境遇を受けいる事ができず、
「こんな病気にならなかったら、この足さえ動いたら・・・こんなはずじゃなかった」と、涙ながらに話される方が・・・

でも、足が動かず歩けなくなっても、話す事ができなくなっても、たとえ食事を自分で食べれなくなっても、
それは、あの元気に活躍していた同じ人、はつらつと皆の先頭にたっていろいろな事に挑戦していた同じ人
周りの人から頼られていた同じ人なのです。

今の自分を辛い、悲しいと思っている時、そんな自分を受け入れる事はとてもしんどい事でしょう。

でもでも今の自分も同じ自分なのです。
今を楽しんでほしい！今を生き生きと過ごしてほしい！
この施設で、そのお手伝いをしていきたい。
利用者の方の今を共有し、今を生きるお手伝いが出来ればと・・・