2013.04.24
車椅子用クッションについて
施設でケアマネとして働くようになり、多くの高齢者の方の普段の様子を直接
間近で観させて頂くようになって、改めて実感していることがあります。
それは、車椅子用のクッションの重要性についてなんですが・・・
(参考資料として、良い記事があったので、一部引用させて頂きました。)m(_ _)m
まずそもそも、なぜ車椅子用のクッションが必要なのかと言えば・・・
通常の車椅子は、本来、移動用具として扱われ、椅子の代わりとして使用
するのは問題です。
座面は布が一杯張ってあるだけで、たわみが生じやすく長時間座れるような構造になっていません。
たわみのあるシートに座り続けると、円背や骨盤の回旋や後傾をもたらし、ずり落ちなどの不良姿勢を招くだけでなく、脊柱の変形や関節拘縮、褥瘡
などの二次障害を誘発し、より介助を要する状態へと招いてしまうことが
あります。
そのため、安定した座位姿勢の確保や二次障害の予防として、車椅子用
クッションが必要になってきます。
クッションの具体的な効果としては、
1.お尻や腰などの痛み緩和
2.姿勢保持、圧の分散
3.褥瘡の予防や改善
4.誤嚥や流涎の減少
5.食事動作の向上 ・・・などです。
施設では高齢者の寝たきり防止のために、車椅子乗車による離床を促すように力を入れていますが、クッションなしに長時間座らされていると、善意で勧められた離床によりかえって褥瘡や拘縮の憎悪、変形などの二次障害を呈する恐れがあります。
不良姿勢になりやすい、お尻が痛い、褥瘡が起きやすい方には、ご本人や
ご家族へ車椅子用クッションについての説明を行っていくことで、理解を
深めてもらい導入に向けた地道な取り組みを行っていきたいと思います。