今、おもうこと・・・
4月から介護保険の改正があり、すでに10日以上が経過したわけであるが、これまでの数回に渡る改正の時と同様に、在宅のケアマネさん達が、悪戦苦闘しながらサービスの調整やご利用者様並びにご家族様への説明の対応に追われている姿が容易に想像できてしまう。(>_<)
政府は、これまで改正の度に施設介護から在宅介護へのシフトを打ち出しているが、現行の介護保険サービスはあくまで介護者がいることを想定した内容のものとなっているし、また主に介護をしている当のご家族様に至っても、(一概にみんながそうと言う訳ではないが・・・)まだまだ自宅で介護をするということに対するイメージや介護力といったものが、実情に追いついていないように感じてしまう。(T_T)
介護保険制度というものを創設する際、政府は欧州諸国のモデルをベースに、良いとこ取りをするような形で現在の元となる介護保険制度を作り上げ、それから12年余りが経過し、デイサービスの送迎車や介護タクシー、車椅子を押すヘルパーさんの姿などを街の至る所で目にし、実際に助かっているとの声も聞こえてくるが・・・
その一方で、介護保険制度の開始と同時に現場からは、様々な問題や矛盾点、混乱の声が挙がっているのも事実である。(-_-)
今後、更なる高齢化社会の到来に伴い、財源などのことを考えると、更なる厳しい改正があることは、誰の目から見ても明らかであると思う。そして、その都度不満や混乱の火消しに当たる現場スタッフのことを考えただけでも気が重くなる。
僕は、介護保険制度の発足時の見通しの甘さが現在の混乱とこれから生じるであろう更なる不安を招いた一因になっているように思えてならない。
政府は、早急に日本人の文化や慣習、現在の日本を取り巻く家庭環境なども考慮した上で、本当の意味での日本独自の介護保険制度というものに作り変えていく必要があるように思う。そうしなければ、急激なスピードで押し寄せてくる高齢化の波に社会全体が、押しつぶされてしまうような不安を拭い去ることはできないと思う。
愚痴みたいになってしまったので、このへんで終わります。m(_ _)m