ぽかぽかプラン

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2012.04.05

季節の足音を感じていたい。

 由紀さおり&ピンク・マルティーニのCDのラストソング「 季節の足音 」の中の好きなフレーズがある。

   季節の足音が聞こえて来る度に 誰も 生きるという喜びに満たされている

自然は、時には、私達人間の前に牙をむき、猛威をふるい、深い悲しみを与える。あの東北地震のように。
   だけど・・・素敵な贈り物も届けてくれる。
特に、春の訪れが近づくこの季節 素敵な自然の贈り物に感謝する。
 
弘済院の庭にも、梅の紅や白のかわいい花が咲き、沈丁花の何とも甘い香が、ただよい、足下をみれば、つくしが、お行儀よく並んでいる。ここ2~3日前辺りからソメイヨシノのピンクの花びらが眩しく感じるようになってきた。春 到来!!なんだか、心ウキウキしてくるのは、私だけでしょうか・・・・・・ 

先日、あの春の嵐の後、利用者さんに「昨日は、すごい風で、大変でしたよ。ここに、居られたら安心やね。」と声をかけると、「ほんまやね。ここにいたら、安心やわ。外の事、何にもわからへん。そやけど、ええ事もわからんわー。」と・・・笑顔で話されていた。
その言葉を耳にした時、私は、ある出来事を思い出した。
2月の寒い朝、ある家族様が、お母様の車椅子を押して、庭を散歩されていた。
私が思わず「寒くないですか?」と声をかけると、その家族様は、こうおっしゃった。
「私の名前も分からなくなった母ですが、寒い時には寒さを、暑い時には暑さをいつまでも感じてほしいんです。」
私は、あの時、胸が熱くなった事をはっきりと覚えている。

「ほんまやね。ここに居たら安心やわ。そやけど、ええことも分からへんわー。」と言われた方に季節の訪れを感じて頂かなければ・・・生きる喜びを身体いっぱい感じてほしい。

  季節の足音が聞こえて来る度に 誰も  生きるという喜びに満たされている