5月のお米 熊本県産 森のくまさん
「森のくまさん」は、熊本県の県農業研究センターで「ヒノヒカリ」と「コシヒカリ」を交配して作られた品種です。熊本県の平坦地域向け極良食味品種として約8年の歳月をかけて開発され、熊本県初の県単独育成品種となりました。
「森のくまさん」の名称は一般公募で決まり、「緑豊かな「森」の都の熊本で生産された米」という意味が込められています。熊本を「森の都」と呼んだのは夏目漱石で、明治29年、彼が29歳のとき、四国から現在の熊本大学に赴任し、熊本の風景を見た時の第一印象が「森の都」だったとのことです。
お米の特徴としては、米粒は普通のお米よりやや細く、食感は弾力がありもちもちし、粘りが強いお米です。また味が良く甘味があってコシヒカリを凌ぐのではとも言われています。
日本穀物検定協会が発表した2012年産の「米の食味ランキング」で、熊本県産の「森のくまさん」は全国1位に選ばれました。「米の食味ランキング」は日本穀物検定協会が1971年産の米から実施している食味官能試験。県の奨励品種で作付面積が一定の基準を満たすもの(一部除外あり)を対象としています。白飯の「外観・香り・味・粘り・硬さ・総合評価」の6項目について、基準米(複数産地のコシヒカリのブレンド米)と比較評価する相対法で20名の“エキスパートパネラー”が白飯を食べて評価を下します。2012年産米で実施した128点の食味官能試験では、熊本の『森のくまさん』が最高点になり特に味が高く評価されました。
森のくまさんの収穫量は全国的には多くはないですが、西日本、特に熊本県内では大変人気のある品種です。弘済院第1特養にお米を納入している青山米穀店でも、長年お買い上げ続けていただいているお客様が多くいる売れ筋のお米です。
熊本地震復興支援の意味も込めて、熊本産のお米をたくさん食べましょう。
※ 5月9日(月)から提供します。