電子マニュアル④
現在弘済院第一特養では、マニュアルの電子化を進めています。
紙媒体からただ単純にデータとして残すのではなく、手軽に職員が見られるように、ネットを介して情報を得られるシステムを採用しています。
写真と共に内容が書かれているので分かりやすい
しかもいつでもマニュアルを確認出来るので便利です
新人さんが来ても心強い味方になってくれますね
今回はそんな電子マニュアルから1つを抜粋してご紹介しましょう
こちらは『起居の介助』でございます
介助前に
①利用者の疾病等に応じて、体調や顔色を確認する。
当日の身体などの状態を確認し、起居できるかどうかを判断するための情報を把握する。
②何のための起居であるかを説明する。
いきなり介助を始めると利用者に不安を与える恐れがある。介助の始めに説明をすることで、利用者の不安の軽減を図るとともに、反応を見て起居が可能かを判断する。
介助においての注意点
ボディメカニクスを実践する
人間の運動機能である骨・関節・筋肉等の相互関係の総称。利用者の運動機能(骨・関節・筋肉等の相互関係)を理解し、利用者が力を発揮しやすい、あるいは動作を行いやすいように動きの方向性などを支持し、介護を行う。
これにより介助者自身の負担軽減にもつながる。
一部介助が必要な利用者の場合、足を曲げてもらう、柵をつかんでもらう等利用者の残存機能を活かしながら支援を行う。
利用者自身の主体性の尊重、QOL(Quality of Life 生活の質)の向上などを図るため、残存機能・能力の活用を目指す。
患側を上にした側臥位になる
仰臥位や健側を上にした側臥位だった場合は体位変換する。
両足を下ろす
両膝を曲げて手前に引き寄せ、ベッドの端に両足を位置する。
両足を支えてベッドに当たらないように下ろす。
上体を支える
利用者が自らの健側の手を使い上体を起こせる場合、利用者の健側の肘をてこにして、患側の肩甲骨を支える。
全介助で上体を起こす場合介護者は、利用者の患側の肩と腕を前方に保ちながら頭を持ち上げる。
上体を徐々に起こす
同時に両足を下ろし、健側の肘と前腕・手掌を使って上体を徐々に起こす。
上体を徐々に起こす途中で、患側を支えていた介護者の手を利用者の健側前腕に移動し、軽く支える。
この時全介助が必要な利用者の場合、上体がカーブを描くように起こす。
端座位になる
介護者は肩から手を離し、骨盤を下方または後方に押し、起き上がらせる。膝は利用者の下肢を支えている。
正しい座位
深い座位の場合は、無駄な動作を繰り返すことも考えられる。
浅い座位の場合は、転倒などの危険が予想される。
横から見た時に正しい座位の場合は、上体・骨盤と大腿部の角度は直角または少し前傾であり、膝と足首は直角、両足底は床にしっかり着いている。
正面から見た時には、肩は水平、骨盤も水平、首・体幹は直角、膝は平行である。
……こんな感じです。
実際はTeachmeというサイトのマニュアル作成システムを使っているので、もう少し見やすくなってます。
介護を始める方の参考になれば幸いです
投稿者:津田 隆一郎