2015.09.14
海ゆかば
担当の利用者様のご家族様が、
「父が書いた自分史です」と、持ってきてくださいました。
〜海ゆかば わが戦争体験の回想記〜
海軍中尉だったK氏が、戦争体験を子供達や孫達に残してやる事が私の責任であることを痛感し、これを執筆することに決意した。と、序章にあり、貴重な資料を元に、約100ページに及ぶ回想記が、綴られている。
映画の世界でしか知らない戦争・・・
K氏は、戦火の中、この写真の巡洋艦に乗ってたんだ。平和が当たり前と危機感なく過ごしている私なんかに、想像もつかない世界。
例えようのない熱い何かが、胸をしめつける。
最後に、
若人に、贈ることばとして、
賢明な孫よ、その子達よ
戦火は、忘れたころにやってくる。
〜中略〜
戦火のおろかさ、百害あって一利無き事を知るべし、これ以上の人災はない。
〜中略〜
世界は、一家、狭い日本でひしめきあうな。
〜中略〜
歴史を証人として、前車の轍を踏むなかれ。
こう、結ばれていた。
重いことばだ。
今、安保法案について、連日のマスコミ報道。K氏の回想記を読ませて頂き、真剣に、今一度、自分の事として考えてみようと、
強く強く思う。