介護食の規格
日本介護食品協議会が行った調査で、介護食品の規格そのものを知っている人の割合は、
在宅介護に関わる人でも約3割である上、60歳代以上に限れば、その存在を知っている人は
4人に1人にも満たないなど、介護と深く関わる世代でも、介護食品の規格に対する認識が
不十分であることが分かった という記事をつい最近見掛けました。
そこで、今更かもしれませんが(^_^;)。。。
当施設で提供している食事の形態について、この場を借りて改めて紹介できればと思います。
※まず「今回参考画像として掲載したメニュー」ですが・・・
○ご飯
○鯵の生姜煮
○昆布和え
○味噌汁 となっています。
次に食事の形態についての説明ですが・・・・・
1.「普通食↓↓」 ・・・主食、副菜の形態並びに給与栄養量とも、一般健康人の基準量を満たしているもの。 所謂一般的に健康で飲み込む力も充分にある方が食べられる形態のお食事です。
2.次に「一口大↓↓」・・・普通食よりも少し食べやすく、おかずを一口大の大きさに切り分けたものになります。
3.これが「刻み食↓↓」・・・“噛む機能”が衰えてしまった方には、食べ物を小さく刻んで食べやすくする
“刻み食”を提供しています。
4.「ソフト食↓↓」・・・飲み込む力が衰えてしまった方でも食べやすいように食材を一旦ミキサーにかけたものを寒天を主成分とする補助食品で固めた食事になります。
5.「ミキサー食↓↓」・・・ミキサーにかけて、ポタージュのように液体状にした食事のことです。しっかりミキサーにかけて、粒などが残らないようにして、刻み食やソフト食では上手く飲み込むことができない方に提供しています。
この他にも形態で言えば、ゼリー食。その他疾病などで糖や塩分などに制限があれば、治療食として別途対応しています。
高齢で介護食が必要な方が多くいらっしゃる施設では、お一人お一人の咀嚼・嚥下機能に適したお食事を提供することは、容易ではありません。しかし、弘済院第1特別養護老人ホームでは、食べやすさと安全以外にも、食事本来の風味を楽しんでいただきたいとの思いから、介護食を普通食と同じメニューで構成し、提供しています。