2015.02.20
救急搬送
午前3時50分。宿直室の電話が鳴る。
「○○階の○○さんが、息苦しいと言われ、救急車を呼んでほしいと訴えられています。状況判断して、今から救急要請します。」と落ち着いた○○主任の声。
「わかりました。」
急いで、事務所、そして、玄関扉のロックを解除する私。
ピーポー ピーポー 程なく救急車が到着。ストレッチャーで、利用者の方が救急車の中に・・・
2月の夜明け前の暗い玄関前。救急車の赤いライトが点滅する。
「早く、搬送先の病院が決まって!!」
救急車を呼んでも、病院がなかなか決まらない事が、よくあるのだ。
今日は、何とか近くの大きな病院が受け入れてくれた。
「よかった。よかった。もう少しですよ。頑張って!!」
今日の場合は、利用者さんがしっかりされており、ご自分で体調変化を訴える事ができた。しかし、高齢者施設である特別養護老人ホームの入所者様は、重度の認知症で、会話もままならぬ方が多くおられる。
私達職員は、利用者さんの表情、状態から、状況判断し、的確な対応が求められる。
常に危機意識をもって業務に向かう姿勢が大切だ。
いろんな人生を歩まれ、終の棲家にこの施設を選んで下さった利用者の方々。
その方々が安心して穏やかに過ごして頂くお手伝い。それが、私たち特養職員の仕事。
2月の寒風の中、その責任の重さを改めて痛感し、気が引き締まる思いだった。